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クチン市を州都とするサラワク州には広大な熱帯ジャングルが拡がります。
また同時に商業伐採された南洋材の輸出量世界一であり、日本は最大の南洋材貿易国です。
このような環境にあって一生を樹上生活するボルネオ・オランウータンは棲み処を失い、個体数が激減し、現在では絶滅危惧種に指定されました。
森の中で傷ついたり、孤児となったオランウータンを救うべく1975年に設立されたのがセメンゴ・ワイルドライフ・リハビリテーションセンターです。
当センターはセメンゴ自然保護区の一角にあり、ジャングルが生茂る保護区内は伐採が禁止され、野生動物の楽園となっています。
サラワク州森林管理局が運営し、各地でレスキューされたオランウータンをセンターに運び込み、保護リハビリ活動を実施していました。
その役目を姉妹施設のマタン・ワイルドライフセンターに移管し、現在はリハビリを終えたオランウータンを受け入れ、セメンゴの森に帰す野生の訓練センターとしての次なる役目を担っています。
また、希少なオランウータンの生態研究も同時に行っています。
リハビリセンターで2~4年リハビリを受け、半野生のオランウータンがセメンゴの森へ帰り、新しく生まれた赤ちゃんや母親達の避難場所ともなる大切な場所なのです。
ジャングルの中にはテナガザルやワニ、鳥類、トカゲやリスも生息しています。
セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンターはクチン市内から24Km、車で約40分の場所にあります。
1.オランウータンが間近で見れる!
サラワク州政府による本活動を世界に広く知ってもらうことを目的としてフィーディングタイムを設け、世界中から観光客が訪問しています。またオランウータンが野生の森に帰ったときに食べ物を取得できるよう学習することも目的の一つです。
09:00~10:00・15:00~16:00一日2回、フィーディングタイムに訪問します。
リハビリセンター入口から舗装されてない道を歩き、開けた場所に出ます。ウッドデッキの上で待機しているとオランウータンがやってきます。
28頭のオランウータンすべてに個体認識目的として名前がついています。(2017年7月現在)
レンジャーはオランウータンに名前で呼びかけている姿を見ることができます。まるで人間同士が会話しているようにも見えてきます。
2.どなたでも楽しめます!
リハビリセンター入口まで車が到着したら、ここから舗装をしてない道を少しだけ歩きます。歩きなれた靴がお勧めです!
ここを抜ければ、ほとんどが舗装された道なのでご安心下さい。オランウータンは木の上やロープを渡っているので探してみてください。特に親子連れのオランウータンはいつも母親に寄り添い、時にはわざと距離を置き学習させる姿などはまさに人間の親子そのものです。