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サラサク州が誇るウミガメの聖地 タランタラン島
そこはほぼ毎日ウミガメが産卵のため上陸する ボルネオ島屈指のタートルアイランドなのです。
タランタラン島では、ウミガメ保護活動の一環として
ウミガメ里親プログラムを行っているのですが その一場面をここでご紹介いたします。
(ウミガメ里親プログラムの詳細はコチラ)
プログラムの中で、誰もが心を奪われる感動シーンの1つ それは 子ガメの放流
ウミガメの卵は産卵後約40日~60日で孵化します。孵化は一般的に夜に始まり、砂の中から地上へと出た子ガメは、外敵の少ない暗い夜間に海へと旅立ちます。
本能として月の光に導かれ、海へと向かうのです。
ところが近代化の影響で、島や海辺の人工的な明かりに惑わされ、海へと向かえず力尽きてしまう子ガメもいます。
夜に孵化した子ガメを海の近くまで運び、入水していくまで子ガメたちを見守る。それが子ガメの放流です。
この島に上陸する99%がアオウミガメ、英語名はGreen Turtle(グリーンタートル)です。
アニメのキャラクターに出てきそうな丸い顔に大きな目、カメ界の中でもトップクラスの美形です
大人のアオウミガメも十分可愛いのですが・・ 子ガメはさらにキュートですね
さあ、放流の時間です。
これから放流するレンジャーのもとへ近づいて見ると、何か様子がおかしい。。
なんと!子ガメたちは砂浜で重なり合いながら眠ってしまっているのです
野生なのにそんなこともあるのかという驚きの気持ちと同時に、その寝顔がまさに産まれたての無防備の赤ちゃんであるという実感。
そしてその赤ちゃんたちが、目の前の広い未知の海へと旅立たなくてはいけない自然の厳しさ。
いろんな感情が沸きました・・・。
この寝顔をみてください
目覚めたカメたちは海へ向かうはずなのですが、この日はちょうど新月で月のみえない真っ暗闇。
道しるべの明かりがないので方向を見失う子も多く、私の足の上にあがってくる子もいてその小さいくすぐったい感触がまた愛らしい・・・
レンジャーが海の中に入り、浜に向かってライトを照らすとカメたちは「あれだ!」と言わんばかりにその方向へ向かっていったのです。
誰に教わった訳でもないのに、本能ってスゴイですね。
明かりへ向かう子ガメたち
もちろんすんなりと海に入れるわけでもありません。小さな体は波の力に押し戻されつつ、また向かっていくの繰り返しなのです。産まれたばかりの子亀たちが、果敢に海に向かっていく姿。
このシーンに感動しない人はいるでしょうか・・・
波のタイミングにうまく乗ると、子亀は海の中に連れて行かれるように小さく消えていきます。
ここはほんのスタート地点。海の世界にはもっと大きな試練が待っているはず。でも、1匹でも多く、大人へと成長しこの島に戻ってきてほしい
そんな願いを込めながらしばらく海を見るしかありませんでした。
東京店 KIM
◆◆放流シーンの動画はこちら ◆◆
執筆者:東京店 KIM