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みなさま、マレーグマをご存知ですか?
英語では「Sun Bear」。胸に白い模様があり、夕日(朝日?)のようだと命名されたそうです。
日本の「ツキノワグマ」と同じパターンでしょうか。
東南アジアに生息し、世界に生息するクマさん全8種の中で一番小さい熊(体長100~150cm)なのです。
写真前列中央、手を挙げている子がマレーグマです(実寸大比較パネル)。
(パンダも熊ですが、こうやって並ぶと余計に仲間外れ感がありますね)
セピロックにあるオランウータン保護センターのすぐ隣に「マレーグマ保護センター」があります。
ボルネオ島ならではの森林地帯を生かした野生下に近い環境での保護センターです。
絶滅危惧種に指定されているマレーグマの保護・リハビリテーション・調査研究施設です。ガイドさんの話によると漢方薬として肝が使われるため乱獲により個体数が激減してしまったそうです。森林破壊で野生動物が住処を奪われることはよく聞きますが、絶滅寸前にまで追いやられるには別の様々な理由も重なっているんでしょうね。
赤:絶滅した地域 黄:生存の可能性ある地域 オレンジ:生息地域
主に虫や果実を食べ全クマの中でものんびりした穏やかな性格です。
研究者のWong Siew Te さんという方が2014年にこのセンターを開設し、試行錯誤を重ねて保護研究を続けた結果、ボルネオでの個体数は増えており、創立者の行動力と努力には本当に敬服します。
ちなみに売店にはマレーグマ商品よりも目立つディスプレイでこのWongさんグッズも多数販売されてます(笑)。
センターにはマレーグマたちが年齢別に分けられ自然に近い環境下で飼育されています。長い爪をもち木に登るのが得意なマレーグマは木の上で休むこともある珍しい熊です。
右写真木の右奥に休んでいるマレーグマがいます。
スタッフが望遠鏡を通してドアップで撮影してくれたので、表情がはっきりと分かります。
究極のまどろみ顔。見ている人も眠くなる・・・。
今年は特に日本での熊の出現率が高かったですね。
山中ならまだしも人里まで来る熊がここまで多いことに驚きでしたが、北海道のガリガリに痩せたヒグマを見たときは心が痛みました。
私も先日長野に行きまして、もともとは山歩きを予定していたのですが、今回ばかりは里歩きに変更しました。
来年の秋はどうか日本中のクマさんが木の実や魚でおなか一杯になり正常に冬眠できますように、と願うばかりです。
KIM